カールツァイス好き必見の望遠鏡がいっぱい!国立天文台本部三鷹キャンパスに行こう
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カールツァイス好き必見の望遠鏡がいっぱい!国立天文台本部三鷹キャンパスに行こう

国立天文台本部三鷹キャンパスは、日本の天文学研究を牽引する研究所・大学共同利用機関です。入場無料でありながら、一般見学者向けにも充実した内容の施設となっています。

中でもカメラ好きを喜ばせるのが、カールツァイス製の望遠鏡がたくさんあるところ。ぜひ望遠鏡がどこのメーカーか確認しながら、キャンパス内を散策してください。

今回は国立天文台本部三鷹キャンパスの見どころや基本情報をご紹介します。


目次


国立天文台本部三鷹キャンパスの見どころ

カメラ好き必見の国立天文台本部三鷹キャンパスの見どころをご紹介します。

国立天文台本部三鷹キャンパスの入り口
国立天文台本部三鷹キャンパスの入り口

カールツァイス製の望遠鏡

カールツァイス好きにまず見ていただきたいのが、天文台歴史館(大赤道儀室)にあるカールツァイス製の口径65cm屈折望遠鏡です。1929年〜1998年までの69年間、星の位置測定に使われてきました。

現在は使用されておらず、残念ながらカールツァイスのレンズ越しに星を見ることはできません。しかし、69年間星の光を届け続けた望遠鏡を見ていると不思議と感動します。

65cm屈折赤道儀式望遠鏡
65cm屈折赤道儀式望遠鏡

直径65cmのレンズ、長さ10m超の筒を持つ望遠鏡は近くで見ると迫力あるサイズです。それもそのはず、日本最大級の屈折望遠鏡なのだそうです。

65cm屈折赤道儀式望遠鏡のアップ
65cm屈折赤道儀式望遠鏡のアップ
65cm屈折赤道儀式望遠鏡の説明
65cm屈折赤道儀式望遠鏡の説明

天文台歴史館以外にも、第一赤道儀室や天文機器資料館などでカールツァイス製の望遠鏡を見つけることができます。あれもこれもカールツァイス製です!

これもカールツァイス製
これもカールツァイス製

もちろん、設置されている望遠鏡のすべてがカールツァイス製ではありません。例えばこっちらはニコン製です。望遠鏡がどこのメーカーか確認しながら、キャンパス内を散策するのも楽しいと思います。

こちらはニコン製
こちらはニコン製

筆者は残念ながら見学できませんでしたが、第一赤道儀室には口径20cmのカールツァイス製望遠鏡があります。1938年〜1998年の60年間、太陽黒点のスケッチ観測に活躍した望遠鏡です。このカールツァイス製望遠鏡のポイントは実際に覗けるところ!動かせる状態で保存されており、一般見学者向けの太陽黒点観察会が開催されています。晴れた日の10:00〜14:30を狙っていくようにしましょう。

開催日は国立天文台の公式Webサイトで確認いただけます。

最新技術の4D2Uドームシアター

写真はイメージ
写真はイメージ

国立天文台本部三鷹キャンパスには4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2Uプロジェクト)による「4D2Uドームシアター」があります。

一般見学者に人気の施設ですが、ドームシアターのスクリーンに映されるのはただの「プラネタリウム」ではありません。美しい宇宙の様子を再現するだけでなく、宇宙の構造とその進化を学べるようになっています。

通常は土曜日に定例公開として3〜4回上映しています。各回とも先着40人でインターネットやはがきで予約できます。残席があれば当日でも受け付けているので、強い興味がなければ当日の席確保にかけてもよいと思います。

4D2Uの上映会でも登場する「4次元デジタル宇宙ビューワー」のMitaka(ミタカ)は、自分もPC上でも楽しむことができます。気になる人は公式サイトでダウンロードしてみましょう。

母校に帰ってきたかのような懐かしさ

三鷹キャンパス内には国の登録有形文化財となっている建物が6つあります。いずれも1920〜1930年代に建てられたものです。

子午儀資料館(登録有形文化財)
子午儀資料館(登録有形文化財)

そしてそれらを囲むように緑の木々や原っぱが広がっています。ピクニックをすることは禁止されていますが、眺めているだけでも気持ちよいです。

のどかな天文機器資料館前の原っぱ
のどかな天文機器資料館前の原っぱ

建物の古い外観と室内に残る歴史を感じる香り、その建物を囲むのどかな風景は、母校のキャンパスに帰ってきたかのような懐かしさを感じさせてくれます。

実際、国立天文台は研究者のための施設でもあるとともに、東京大学をはじめとする諸大学の大学院生を受け入れている施設でもあります。

展示品ではありますが、天文機器資料館には1999年発売のEIZOのPCが置いてありました。このかたちのPCは懐かしいと思われる人も多いのではないでしょうか。

EIZOのT550
EIZOのT550
現役の頃を知らない昔のPC
現役の頃を知らない昔のPC

建物や緑いっぱいの自然、ちょっとレトロな機器を撮影するだけでも楽しいです。

国立天文台本部三鷹キャンパスの基本情報

国立天文台本部三鷹キャンパスのキャンパスは入場無料で見学できます。個人の見学であれば予約は必要ないため、思い立ったその日に訪問できます。

見学可能日時10時〜17時(入場は午後4時30分まで)
※年末年始期間(12月28日〜1月4日)を除く
料金入場無料
申し込み方法少人数の場合は事前申し込み不要。当日見学者受付(守衛所)で見学を申し出る。
アクセス方法小田急バス境91もしくは鷹51に乗車し、バス停「天文台前」で下車。
所在地〒181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1

みなさんも国立天文台本部三鷹キャンパスで、遠い宇宙に思いをはせてみませんか。ただ見るだけではなく、学べる内容になっているので、お子さんの自由研究で扱うのもよいと思います。

宇宙にあまり興味がなくても大丈夫。カメラ好きならカールツァイスの望遠鏡を見たり、建物や緑いっぱいの自然を撮影するだけでも楽しいですよ。