明治神宮の鳥居
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実は気になっていた?明治神宮にまつわる雑学をご紹介

東京の有名観光スポットのひとつ、明治神宮。今回は、知っていると参拝がもっと楽しくなるかもしれない明治神宮にまつわる雑学をご紹介します。


目次


都会の中にある自然豊かな杜(もり)

明治神宮の杜
明治神宮の杜

木々の緑が美しい、明治神宮の杜。開発が進んだ周辺エリアから1歩足を踏み入れると「都会のオアシス」という表現がぴったりの空間が広がります。では、これが昔の東京の姿を今に伝える風景なのでしょうか。

実は明治神宮の杜は人工林です。1915年に100年後を見据えて造園が開始されました。公害にも強い椎・樫などの照葉樹を中心に植えたそうです。結果として、現在のような自然あふれる姿が生まれているので、計画は成功したと言えるでしょう。

たくさん並ぶ酒樽

明治神宮の南参道にある清酒の菰樽
明治神宮の南参道にある清酒の菰樽

南参道を進むと両脇に酒樽がたくさん並んでいるのに気づくでしょう。向かって右側には清酒の菰樽、左側にはワインの木樽が並びます。お酒好きの人の多くは興味を引かれるかもしれません。

清酒菰樽は甲東会、明治神宮全国酒造敬神会会員、全国各地の酒造家から献納されたものです。甲東会のメンバーは大関、菊正宗酒造、月桂冠、小西酒造、櫻正宗、沢の鶴、宝酒造、辰馬本家酒造、日本盛、白鶴酒造なので菰樽におなじみのお酒の名前が並ぶのも頷けます。

明治神宮の南参道にあるワインの木樽
明治神宮の南参道にあるワインの木樽

清酒と神社の関係については特に不思議ではないように思いますが、ワインと神社の関係についてはいかがでしょうか。

実は、明治神宮に祀られている明治天皇が洋酒の中ではワインを特にお気に召したということに由来しているそうです。ワインは佐多保彦氏(ブルゴーニュ名誉市民)の呼びかけによって、フランスのブルゴーニュ地方の酒造元各社より献納されたもののようです。

御神酒は金婚

多種の酒樽が並んでいますが、明治神宮唯一の御神酒は「金婚」です。東京都東村山市の豊島屋酒造によるものです。明治神宮の銀婚式をお祝いして名付けられたお酒で、明治神宮のほか神田明神の御神酒としても納められています。

味が気になった人は、ぜひ売店で購入してみてください。小さな樽に入った金婚(一合)はちょっとしたお土産にもぴったりです。

瓶入りのものは豊島屋酒造の公式通販でも購入することが可能です。
豊島屋酒造の公式通販を見る

参拝者からも祝福される結婚式

結婚式(写真はイメージ)
結婚式(写真はイメージ)

参拝中に参進の儀(いわゆる花嫁行列)を見かけることもあると思います。明治神宮で結婚式を挙げてみたいと夢をみる人もいるかもしれません。

明治神宮で神田うのさんや沢尻エリカさんなど芸能人の方々が結婚式を挙げているのをテレビで見たことがある人も多いでしょう。

でも、誰でも結婚式を挙げられるものなのか気になったことはありませんか。

実際、神前挙式を誰でも挙げることが可能です。明治神宮の挙式会場「奉賽殿」もしくは明治記念館の挙式会場「儀式殿」で明治神宮の神職、巫女、楽人によって執りおこなわれます。

他の式場と同様、ウェディングフェアを開催しているので、結婚を考えている人は参加してみてはいかがでしょうか。

明治神宮のウェディングフェアについて見る

吉凶がないおみくじ

おみくじで大吉が出ると嬉しいもの。しかし、明治神宮のおみくじには大御心としてお歌が書かれるのみで吉凶がありません。なぜだと思いますか。

これは戦後、当時の國學院大學教授の宮地直一氏の案で生み出された明治神宮ならではのおみくじであるからです。

明治天皇のお歌93,032首、昭憲皇太后のお歌27,825首の中から、人倫道徳の教訓となるお歌をそれぞれ15首ずつ選び、おみくじとしたそうです。

お歌には英訳が添えてあるので、外国からのお客様をお連れしたときに引いていただいてもよいでしょう。

明治神宮の基本情報

開門時間月によって異なります。
1月:6時40分〜16時20分
2月:6時20分〜16時50分
3月:5時40分〜17時20分
4月:5時10分〜17時50分
5月:5時00分〜18時10分
6月:5時00分〜18時30分
7月:5時00分〜18時20分
8月:5時00分〜18時00分
9月:5時20分〜17時20分
10月:5時40分〜16時40分
11月:6時10分〜16時10分
12月:6時40分〜16時00分
所在地〒151-8557 東京都渋谷区代々木神園町1-1

みなさんが知らない雑学はありましたか。参拝したことがない人はもちろん、既に参拝したことがある人もぜひ改めて参拝してみてください。