買うべきミシンについて調べてみた−初心者向けのミシン選びガイド
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買うべきミシンについて調べてみた−初心者向けのミシン選びガイド

前回の記事で裁縫初心者の筆者が手縫いで人形服を作ってみた様子をご紹介しました。結果、手縫いでも人形服をつくれることはわかりましたが、出来上がりの質を高めるためにはミシンが必要だと思いました。

今回の記事ではミシンの種類、便利な機能などミシンの選びの基本的な知識についてまとめました。筆者が実際に購入したミシンも紹介します。初めてのミシン選びで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。


目次


ミシンを購入しようと思った理由

ティモテと人形服づくりの参考本
ティモテと人形服づくりの参考本

先日本を見ながら初めて人形の服を作ってみました。3時間かけ一通り本の説明通りに進められたものの、手縫いによる不揃いな縫い目が気になる仕上がりでした。

初めて作った人形の服の出来上がりは「初心者でも作れる?人形の服づくりー最近気になるジェニーフレンドVol.3」で紹介しています

お迎えしたお人形・ティモテにたくさん服を用意してあげるには作業時間を短縮して試作の数を増やし、出来上がりの質を高めていかなければ・・・と思った筆者はミシンを購入することにしました。

ミシン選びの条件を整理

裁縫初心者は家電量販店のWebサイトやAmazonなどで「ミシン」と調べたとき、ヒットする商品の数に驚くはずです。いくつものメーカーから様々な仕様のミシンが出ています。初めてミシンを選ぶ際には途方に暮れてしまうと思います。

ミシン選びで重要なのは、選ぶ前にどんなミシンが欲しいのか明確にすることです。筆者は下記のようにミシン選びの条件を整理しました。

■ミシン選びの条件 
・初心者に優しい機能がついている  
・高度な刺繍機能はついていなくてOK 
・予算は4万円以下

【調べたこと1】ミシンの種類

ミシンは大きく分けて4種類あります。一般家庭で広く使われている家庭用ミシンのほかにも、職業用ミシン・ロックミシン・工業用ミシンがあります。まず裁縫初心者が迷うのは家庭用ミシンにするか、職業用ミシンにするかだと思います。

家庭用ミシンor職業用ミシン

用途が限定されるロックミシンと工業用ミシンは早々に選択肢から外したものの、家庭用ミシンか職業用ミシンかは、初心者ながら迷いました

家庭用ミシンは多機能で、1台あれば大抵のことはできます。直線縫いはもちろん、ジグザグ縫いやボタンホール縫いもできます。しかし、モーターのパワーが小さいため厚手の生地は縫えない場合があるそうです。

一方で職業用ミシンは直線縫いに特化しており、生地の厚さにかかわらず縫うことができます。また、ひとつの動きしかしない分、家庭用ミシンよりも壊れにくいとも言われているようです。

耐久性があって身近な生地なら何でも縫える職業用ミシンのほうが、長い目で見たら使い勝手が良いのかもしれません。しかしながら、お高い・・・家庭用ミシンに比べ、価格帯が数万円〜十数万円高くなります

筆者は初心者なのでミシンをどの程度使いこなせるかわかりません。まずは多機能ながら予算を抑えられる家庭用ミシンを買うことにしました

電動ミシンor電子ミシンorコンピュータミシン

家庭用ミシンは電動ミシン・電子ミシン・コンピュータミシンに分けられますが、予算に応じて選ぶことになると思います。

電動ミシンは電子制御がない最もシンプルなミシンです。縫うスピードがパワーに反映されるため、ゆっくり縫いたい人、生地を何枚も重ね縫いしたい人には不向きです。速く縫えるようになるまで慣れが必要かもしれません。またミシンの動きを止めた際に針も止まるので、針の位置を確認してから布を外す必要があります。価格は手頃で1万円台でも購入可能です。

電子ミシンは電子制御で縫うスピードを調整できます。ゆっくり縫ってもパワーが落ちることはありません。ゆっくり縫いたい初心者にも安心ですし、生地を重ね縫いしやすいです。価格は2万円〜3万円が目安です。

コンピュータミシンはコンピュータ制御されており、家庭用ミシンの中では特にスペックが高いです。糸の調子を自動で調節したり、複雑な刺繍を自動で仕上げたりすることが可能です。

タッチパネルでの操作やエラーメッセージの表示が可能なモデルもあり、より直感的に使用しやすくなっています。他のミシンに比べ初心者でも仕上がりを高めやすく、サポート機能も充実していますが、そのぶん価格も上がります。価格は4万円以上が目安です。

筆者の場合は予算ぎりぎりにはなりますが、コンピュータミシン狙いで探しました。

【調べたこと2】ミシンの機能

家庭用ミシンではスペックが上がるほど、様々な機能が追加されます。ただ、機能は多ければ多いほどよいというわけではありません。機能が増えればそのぶん価格も上がりますし、故障するリスクも高まります。裁縫初心者が快適に作業を進めるにあたって便利な機能をピックアップしてご紹介します。

自動糸通し機能

自動糸通し機能は針の糸通しをアシストしてくれる機能です。「自動」と言ってもボタンひとつで糸通しが完了するわけではありませんが、直接針穴に糸を通そうとするよりは楽です。指定のフックに糸をかけて回すとフック、針穴の順に糸が通るようになっています。

自動糸調子機能

ミシンは上糸と下糸の2本で引っ張り合いながら縫い上げていきます。上糸と下糸が引っ張り合う強さのバランスが崩れると美しい縫い目にならなかったり、縫い目がほどけやすくなったりします。

自動糸調子機能は、生地の厚さに合わせて上糸と下糸の強さを調整してくれる機能です。調整に慣れていない初心者は自動糸調子機能がついているモデルを選ぶのがよいでしょう。もっともどんな生地でも完全に調整できるわけではなく、ときには手動での調整も必要となりますが、ついていると心強い機能です。

自動糸切り機能

自動糸切り機能は縫い終わりにミシンが糸を切ってくれる機能です。縫い終わる度に生地を引き出して上糸・下糸をハサミで切る必要がなく、自動糸切り後はすぐに次の場所を縫い始めることができます。生地を引っ張りすぎて痛めることも、糸を無駄にすることも防げます。

【調べたこと3】メーカー

ミシンを製造する有名メーカーとしてはJANOME(ジャノメ)、JAGUAR(ジャガー)、brother(ブラザー)、SINGER(シンガー)、JUKI(ジューキ)といったものが挙げられます。特に選択すべきメーカー、避けるべきメーカーに関する情報は得られませんでした。これらのメーカーのミシンを選べば、質が大きく変わるわけではないでしょう。ミシン選びに際してはメーカー名ではなく、種類・機能重視で選んだらよいのではないかと思います。

【結論】買ったのはmonami nu(モナミ ヌウ)

必要な3つの機能がついているミシンの中で、筆者が購入したのはSINGER(シンガー)のmonami nu(モナミ ヌウ)です。刺繍の予定がない筆者はmonami nu plus(モナミ ヌウ プラス)SC200の購入を決めました

買うべきミシンについて調べてみた−初心者向けのミシン選びガイド
買うべきミシンについて調べてみた−初心者向けのミシン選びガイド

しかし、ここで問題発生・・・!入園・入学シーズンであったためどこを探しても在庫がありません。ヨドバシカメラでは取り寄せ扱いで、しかも「こちらの商品の次回入荷は2020年6月下旬頃を予定しております」とのこと・・・。Amazonも在庫切れでした。

※2021年1月28日には販売元Amazonで在庫が復活していました →monami nu plus(モナミ ヌウ プラス)SC200の詳細をAmazonで見る

そこでもともとの条件に対してスペックが高いですが、刺繍ができるモデル・monami nu α(モナミ ヌウ アルファ)SC300を購入しました。実は予算を1万円ほどオーバーしてしまいました・・・。せっかくなので刺繍も楽しみ、使い尽くそうと思います。

ミシン購入を検討している人がいらっしゃったらぜひ参考にしてください。

「初心者でもミシンで作れる?人形の服づくりー最近気になるジェニーフレンドVol.4」で実際に購入したミシンを使って人形の服を作っています。ぜひ参考にしてください。