先日初めて挑戦したドール服づくり。「はじめてのドール・コーディネイト・レシピ」を見ながらワンピースを手縫いで作ってみました。
完成して思ったのは、作業時間を短縮して試作の数を増やし、出来上がりの質を高めていかなければ・・・ということ。手縫いでは1着作成するのに時間がかかるので、筆者はミシンを購入しました。
今回の記事では、裁縫およびミシン初心者が人形の服を実際に作ってみた感想をご紹介します。
目次
今回の教材も「はじめてのドール・コーディネイト・レシピ」
今回も「はじめてのドール・コーディネイト・レシピ(関口 妙子箸・グラフィック社)」を見ながら作ります。
掲載パターン数は9種類と少ないですが、トップスからボトムス、バッグやソックスといった雑貨に至るまで、一通りの型を学べるようになっていますし、何よりもデザインが可愛いのでおすすめです。
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初心者でもいきなりミシンを使える?
もちろん初心者であれば最初は戸惑うことがあるはず。でもミシンは問題なく使えると思います!今回はミシン初心者向けにミシンを使うためのポイントを紹介したいと思います。
POINT 適切な道具・材料を手に入れる
何を作るか決めたら、布と一緒に、布に合わせた糸と針を準備しましょう。布に合わない糸と針を使用すると仕上がりに影響を与えるだけでなく、針が曲がったり折れたりしてケガをするおそれがあります。
まず針や糸はミシン用と手縫い用で異なりますので注意してください。いわゆる「ミシン針」と「ミシン糸」を使用します(以下、それぞれ「針」「糸」と記載します)。
人形の服を作りたい筆者は比較的扱いやすいと言われる薄地のローンと90番の糸、9番の針を用意しました。
布地の種類 | 糸の番号 | 針の番号 |
薄地 薄地ジョーゼット、ボイル、オーガンディー、タフタ、絹布など | 綿80〜100、絹60〜80、化繊糸80〜100 | 9〜11番 |
普通地 ギンガム、ピケ、リンネル、さらさ木綿、薄手のコーデュロイ、サテン、別珍、一般服地など | 綿50〜80、絹50、化繊糸50〜80 | 11〜14番 |
厚地 ギャバジン、ツィード、デニム、キルティング、コーデュロイなど | 綿30〜50、絹50、化繊糸 30〜60 | 14〜16番 |
伸縮性の布地 ダブルニット、トリコット、スパンデックス、ジャージなど | 綿50〜80、絹50、ニット用糸 | 11〜14番 ニット用針 |
ミシンには種類があることは別の記事でご紹介しました。多くの裁縫初心者は家庭用ミシンを使用(または購入を検討)していると思いますが、針も家庭様ミシン専用のものを購入するようにしてください。「HA○○」(○○には針の番号)と表記されています。
新たに通販でミシン針を購入する場合には、例えば「家庭用ミシン 90番」といったように検索します。針はメーカー問わず共通なのでどれを選んでもOKです。
POINT わからないことはYouTubeで解決できる
筆者の場合、ミシンは小学生ぶりでした・・・。使い方をすっかり忘れていたので、上糸・下糸の準備すら調べながらおこないました。
特に役に立ったのがYouTubeです。「ミシン 上糸の準備」と検索するといくつもの動画がヒットします。
さらにお使いのミシン名を入れて「シンガー 上糸の準備」、ミシンの型番を入れて「monami nu α 上糸の準備」などと検索すると、より自分にとってわかりやすい動画が見つかるかもしれません。
YouTubeは再生速度を遅く(標準から0.75〜0.25)変更することができます。こまかく確認したいときは変更するのがおすすめです。
POINT 「習うより慣れろ」でOK
ミシンを使ってみると、なかなか思うようにいかないことも出てくると思います。筆者の場合はカーブ縫いでつまずきました。なかなか一定のぬいしろ幅で縫うことができないのです。
しかし、何度もトライしているうちに、少しずつコツと改善方法が掴めてきました。あともう少しで綺麗な縫い目に仕上げられそうな気がしています。
ミシンは限られた人しか使えない特別なものではありません。たくさんの人が使いこなしているものです。うまくできないからと言ってすぐに諦めず、何度かトライしてみてください。
必要に応じて、初心者向けのアイテム導入を検討してもよいと思います。例えば筆者のようにぬいしろの幅が揃わない人には「クローバーのぬいしろガイド」が役に立つかもしれません。(筆者は検討の末、不要だという結論に至りました)
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機能や縫い模様は徐々に覚えればOK
高機能のコンピュータミシンを選ぶと多機能で、縫い模様の選択肢も多くなります。せっかくなので、使いこなしましょう。でも一気に覚えようとするとイヤになってしまうかもしれません。
決して焦らずに、必要になったときに「こんな機能はないかな」と手引きを参照してみてもいいですし「1日1機能」として毎日1つずつ機能や縫い模様を覚えていくのもよいでしょう。
ミシンで作ってみた結果は・・・
■作るもの
ワンピース(難易度★☆☆☆☆)
■今回のルール
・しつけ、ボンド止め指定以外の工程は全てミシンで縫う
・必ず作りきる
「はじめてのドール・コーディネイト・レシピ」を参考にミシンでワンピースを作ってみた結果は・・・「とりあえずできた」です。首回りやダーツをはじめ、粗が目立つ仕上がりとなってしまいました。しかし、縫い目が揃った直線縫いの部分は美しい!ミシンを使ってよかったと思えました。
極めてお恥ずかしい出来ですが、完成品の写真がこちら!
久しぶりのミシンだったので予想よりも作成に時間がかかってしまいましたが、手縫いのときよりは早く仕上げることができました。簡単な直線縫いでの作業時間短縮が大きかったと思います。ミシンに慣れる目的で、同じワンピースをあと2着は作成してみるつもりです。
結論 初心者でもミシンで作れる!
クオリティを上げるために努力が必要でありますが、裁縫およびミシン初心者でもミシンで人形服を作ることは可能です。
最初は失敗ばかりで挫けそうになることがあるかもしれません。でも「習うより慣れろ」です。たくさん使ってたくさん失敗して、一緒にマスターしませんか。ミシンが気になっている人はぜひ使ってみてください。
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